しばらく前から試験的に導入されていたGoogleの新しい検索結果。多くの方の環境や私の職場のPCで新しいデザインが表示されている中、旧デザインのまま頑張っていた自宅のPCでもついに新デザインに切り替わりました。
ついにリリースでしょうか。あるいはリリース間近で最終的な調整の途中なのでしょうか。適用対象が拡大されたのは間違いなさそうです。
新しいデザインの特徴としてまず目を引くのが、「大きくなったフォントサイズ」と、「広告に付けられた黄色のラベル」、そして「下線のなくなったリンク」です。
以下は「Amazon」で検索した際の検索結果のキャプチャですが、これまでのデザインとは大きく異なっているのが分かります。
また、上記以上に気になるのがタイトルです。
(かなり短くなったという情報もありましたが、)今日の時点では、やや短い30文字前後が表示されています。
例えば次のキャプチャでは上が「30文字」、下はひとつ含まれる半角スペースを除いても「31文字」表示されています
「30文字前後」になるのは、Googleのソースを見る限り、タイトル部分をCSSで省略しているためです。
具体的には、デスクトップ版においてGoogleはCSSでセレクタ「#cnt #center_col」に横幅「528px」を設定、さらに「#res h3.r」に「text-overflow: ellipsis;」を適用し、「overflow: hidden;」や「white-space: nowrap;」と組み合わせて文字を省略しています。(※興味がある方はChromeの「デベロッパーツール」などでチェックしてみても面白いと思います。実際にはタイトルは33文字前後で出力された後、CSSでさらに短く省略されているようです。)
上記は「30文字」と「31文字」ですが、例えばクエリが長くなり一致する部分が多くなれば、その分、ボールド(太字)の適用範囲も広がり、下記のように28文字にまで短縮されることもあります。
(2014/3/14 SEO Jumpさんのコメントにより追記)
また同様に、ブラウザやブラウザ上の個人設定などによっても文字数が変更されます。例えば下記は「IE11」+「メイリオ」の環境で見た場合です。
ただ、これも以下のことを考えると、不具合を受けて急ぎ対応した結果であるかもしれず、まだ変更される可能性がありますね。
不具合が目立ったテスト
実際にこの新しい検索結果、先日からおそらく意図されていない不具合と思われる症状が多く見られました。
例えば、次の検索結果、3月5日に「Amazon」で検索したものですが、このときはHTMLがエスケープされて<b>タグや<a>タグなどがタイトルに出力されてしまったり、タイトルが全て「…」で置き換えられてしまったりという症状が見られました。
この「Amazon」で検索した際の不具合は直ぐに修正されたようにも思えましたが、こちらの記事にもあるように、実際にこの時修正されたのは一部のみだったようで、まだ様々なクエリで同様の症状が解消されずに残っていました。
ただ、私の自宅のPCで新しいデザインが適用されたのとほぼ同じタイミングで、ようやく残っていた不具合も一通り解消されたようで、例えば「海外SEO情報ブログ」で言及されていた個所やアユダンテ社のコラムで言及されていた記号辺りで区切られてしまう問題も同様に解消されているようです。
これで正式導入なのかどうか、まだはっきりとは分からないものの、新しい検索結果がさらに広範囲に適用されたことにより、近日中には全面的に導入される可能性がますます高くなったのではないでしょうか。
続報があればまた、記事あるいは追記というかたちでお知らせいたします。
2014/3/14 追記
正式導入だったようです。この記事を書いた後、一度は「未だ開発中」と報じられたのですが、その後、正式公開であることが分かりました。
こちらで記事にしていますので、宜しければ。