SEOの基礎、パート6です。
今回はURLの正規化やリンク切れなどに関することを扱った記事になります。
以下はStoney deGeyter氏による「SEO 101 – Part 6: Part 6: Everything You Need to Know About Search Engine Friendly URLs & Broken Links」の全訳になります。もし誤訳や解釈のミスなどがありましたら、ぜひご指摘ください。可能な限り修正していきたいと思います。
SEO101 – Part6: 検索エンジンに適したURLとリンク切れについて知っておきたいこと
以下のシリーズはニューヨークでL’Oreal主催の美容系ブロガーグループに行ったプレゼンテーションから転用したものである。プレゼンテーションのほとんどは、ブログを検索エンジンとユーザーに優しいものにする方法について用意されたものだが、ここで私はあらゆる業界をまたがって製品やサービスを販売するサイト向けのコツや戦略を含む多くのコンセプトを膨らませていくつもりである。
検索エンジンに適したURL
サイトを開発する時、フルスピードでサイトの開発プロセスに移行するより先に、前もって計画を立てた道を進むことで、多くの問題を避けられる。考慮すべき最初のサイト・アーキテクチャ上の問題のひとつは、URLをどうするかということである。これは非常に多くのケースで、長く複雑なURLを持っているECサイトにとって特に重要である。しかし、良いURL構造を持つことは依然として、静的なウェブサイトにとっても同様に重要なことである。
検索エンジンにとって好ましいURLにするためにできることは以下の通りである。
短く
ちょうどドメイン名同様に、短いURLにした方がいい。我われは3文字の短さや、あるいは3語分の短さについて語っているわけではないが、ブラウザのアドレス・バーに容易にタイプするのに十分な短さである。
多くのEコマース・システムは、同時にあなたに文字、シンボル、または数字を指示するものであり、エラーなしにはアドレスバーにタイプできないような、長く複雑なURLを作り出す。単語やディレクトリ、サブディレクトリを戦略的に用いよう。
キーワードを使う
この場合もやはり、ちょうどドメイン名同様に、URL構造でキーワードを用いた方がいい。サイトが適切に体系化されているならば、これが問題になることはない。カテゴリーやサブカテゴリーをURLのディレクトリやサブディレクトリに用いよう。
これら2つのテクニックがURLにいっそう文脈を与え、最適化の努力を(少しだが)助けることになる。
正規化URL
Webは重複コンテンツで満ちている。多くの重複は、スクリーン・スクレイパーやそれ以外の不正な手段で行われる、意図的なものである。別のサイトがあなたのコンテンツを盗んで重複させたとき、それを取り除くための取り組みとして、Googleに、著作権侵害通知を提出することができる。また、ここでは立ち入らないが、他にも法的な救済措置がある。
しかし重複コンテンツの問題に陥っているときには、多くのサイトで自身が最悪の敵になる。それは開発者の構築するシステムによって作られ、同じサイトの複数のURLでコンテンツを再生産する。URL構造を構築するときには、問題になる前に作業の中で、潜在的な重複コンテンツ問題を妨げる手段を確実なものにしておくことは重要である。
ホームページは検索エンジンにとって最も頻繁に重複コンテンツを生み出すものである。チェックを怠れば、あなたのホームページのコンテンツは3つ以上も重複したコンテンツを作りだす4つの異なるURLで検索エンジンにインデックスされることになる。
- www.site.com
- www.site.com/index.html
- site.com
- site.com/index.html
上述のURL全てをwww.site.comにリダイレクトし、これらの問題を正すためにできるいくつかのシンプルなステップがある。
この種の問題はホームページだけに見られるのではなく、サイト全体を通じて頭をもたげることになる。次の重複URLを考えてみよう。
- www.site.com/directory/
- www.site.com/directory/index.html
- www.site.com/directory2/
- www.site.com/directory2/index.html
上の4つのURLの中で、たった2つだけが固有のコンテンツを持っている。しかし検索エンジンは4つのページだと考える。
商品ページは同様に、それぞれが同じ商品に対して異なるURLを生み出す、複数のナビゲーションのパスを通じて見つけられたとき、ひどい重複に悩まされる。最も良いソリューションは個々の商品が、単にそれにアクセスするための1つ以上のURLを持たないことを確実にすることである一方、完璧とはいえないが、実行できるソリューションもある。正規化タグである。
正規化タグ
<link rel="canonical" href="http://www.example.com/canonical-page.html"/>
重複コンテンツを生み出すあらゆるページのタグに正規化タグを加えることは、検索エンジンにどのページがインデックスに「適切な」ものであるかを伝える。検索エンジンはこれを厳格なルールというよりは、ガイドラインとして用いるが、あるべき場所により恒久的に固定されるまでは、簡単に実行できる一時的で適当な方法である。
恒久的な解決には素晴らしい価値がある。検索エンジンは正規化タグを読む前にページをインデックスしなくてはならない。この余分なインデックスは全て何の意味もないし、スパイダリングの速度を落とし、適切なページのページランクを弱める。これらの問題を解決することはサイト全体のパフォーマンスを著しく改善することになるのだ。
リンク切れ
リンク切れは訪問者にとって単なる迷惑以上のものであり、潜在顧客を逃す確実な方法である。訪問時やサイト内を移動したときにあなたのサイトがリンク切れだった場合は常に、訪れた人がそこを離れる可能性がある。そして彼らはよくそうするのだ。
正確にリンク切れを見つける最も簡単な方法は、Xenu Link Sleuthのようなプログラムで毎月リンク切れチェックを行うことである。Xenuはサイト上のそれぞれ全てのリンクを機能しているか調査するだろう。レポートは、それが内的(サイト内のもの)か外的(他のサイトを指しているもの)かに関わらず、機能していないリンクをすべて伝える。
Xenuレポートを月に一度行なうことは、サイトでのあらゆる変化を通じて、全てのリンクが繋がるべきところに繋がっており、サイト外へのリンクが依然として適切なページに対するものであり続けていることを確実にする。
リンク切れを持つサイトは、それがサイトでケアやメンテナンスが行われていないことを表し、検索結果で華々しいパフォーマンスを見せるに至らない傾向がある。
404リダイレクト
サイト上のリンク切れだけに注意するのではなく、あなたのサイトの古いページ、または存在しないページに繋がる他のサイト上のリンクについても知っておいた方がいい。これはログに目を向けておくことや、見つからないとエラーが出ているページに訪れる人びとを探すことで可能になる。これに関しては次の3つが可能である。
1) どのページが最もアクセスされようとしているのかを知ろう。人びとが最近削除されたページを訪問しているならば、そこをバックアップする何かを置くか、あるいはそのページから最も適合するページへ301リダイレクトを実行した方がいい。
2) トラフィックがどこから来ているかを知ろう。他のサイトが機能していないリンクをあなたに張っているなら、時に単純にリンクを修正するよう頼むことで解決できる。それらのサイトは理由があってあなたにリンクしているのであり、リンクが機能していることが、そこの訪問者にとっても最も利益になると思われる。
3) カスタム404リダイレクトページを実装しよう。あなたはサイト訪問時の全てのリンク切れを解決したり、あるいはリダイレクトしたりすることができないだろうが、リンク切れに辿り着いた人びとが、よくある真っ白な「page not found」画面以上のものに辿り着くけるようにすることはできる。カスタマイズされたページを作ることで、訪問者はあなたのサイトの関連するコンテンツにリダイレクトされるだろうし、あなたは訪問者をキープし、彼らをコンバージョンさせる機会を得る。404リダイレクトのさらに詳しいチュートリアルはここで読むことができる。
関連情報
Stoney deGeyter氏はPole Position Marketingのプレジデントで、多くのカンファレンスへの出席や、SEO・SEM関連記事の執筆を行っておられます。今回翻訳元となったSearch Engine Guideで数多くの記事を書かれていますし、Twitterでフォローすることも可能です(@StoneyD)。
記事インデックス
- SEOに関して知っておくべきこと
- Titleタグに関して知っておくべきこと
- Meta DescriptionとMeta Keywordsタグに関して知っておくべきこと
- 見出し及びAlt属性に関して知っておくべきこと
- ドメイン名に関して知っておくべきこと
- 検索エンジンに優しいURLとリンク切れに関して知っておくべきこと
- サイト・アーキテクチャと内部リンクに関して知っておくべきこと
- キーワードに関して知っておくべきこと
- 中核キーワードに関して知っておくべきこと
- キーワードを修飾する語句に関して知っておくべきこと
- SEOコピーライティングに関して知っておくべきこと
- ページ・コンテンツに関して知っておくべきこと
- リンクに関して知っておくべきこと
- リンクの分析に関して知っておくべきこと
- リンキングに関して知っておくべきこと
- リンク構築に関して知っておくべきこと