SEOの基礎、パート15です。
リンク行為に関することを扱った記事になります。
以下はStoney deGeyter氏による「SEO 101 – Part 15: Everything You Need to Know About Linking」の全訳になります。もし誤訳や解釈のミスなどがありましたら、ぜひご指摘ください。可能な限り修正していきたいと思います。
SEO101 – Part15: リンク行為についてこれだけは知っておきたいこと
以下のシリーズはニューヨークでL’Oreal主催の美容系ブロガーグループに行ったプレゼンテーションから転用したものである。プレゼンテーションのほとんどは、ブログを検索エンジンとユーザーに優しいものにする方法について用意されたものだが、ここで私はあらゆる業界をまたがって製品やサービスを販売するサイト向けのコツや戦略を含む多くのコンセプトを膨らませていくつもりである。
リンクは全て異なる形とサイズで現れる。一部は良いものであり、一部は悪いものであり、また一部はただあるだけである。この連載のパート14で、私たちは、リンクがどういうものかに関わる異なる要素を分析して、リンクを調査した。リンクの価値を見る時には考慮すべきことが数多くあったが、多くはリンクするページやサイトの価値にあった。しかし、今回は2つのサイトでリンクが行われる方法の中で、わずかに異なるリンクの価値を見ることにする。
サイト間でリンクを行うには3つの基本的な方法がある。片道、相互、そして多方向である。我々はその価値とそれが取り組まれるべきリンク行為の種類であるかどうかを見ていくことにする。
相互リンク
相互リンクは、最も簡単な言い方をすると、サイトAからサイトBへのリンクとサイトBからサイトAへのリンク返しである。多くの人々が相互リンクを完全に意味がないと書いているが、それはあまりにも単純化し過ぎている。相互リンクはそれ自体何も問題はない。すべてはやり方である。
質の低い相互リンク
最も質の低い相互リンクは相互リンク用に明確に設計されたページで見られるものである。これら「リソース」ページから得るものは、サイトAから1ダースかそれ以上の他のサイトに向けられた、ひと塊のほとんど関連性のないリンクである。これら全ては、あなたや1ダースかそれ以上の他のサイトに好意でリンクを返す、独自の「リンク集」ページを構築している。
これらのページはたいてい見極めが簡単である。というのも、一般にサイトの訪問者にとって、笑って楽しむ以外には、ほとんど価値がないからである。もしこのやり方でリンクを返すサイトにリンクしているのなら、おそらくそこへリンクするのをやめた方が有効だろう。あなたに向けられているリンクは価値がないように思われるし、(リンク経由で)そうしたサイトと結びついていることにより、あなたがリンクをしているサイトの質にそれほど注意を払っていないというシグナルを検索エンジンに送っていることになる可能性がある。
質の高い相互リンク
一部の人々が信じているにも関わらず、多くの価値を渡す相互リンクがある。質の低い相互リンクは単にリンクのお返しとして存在している。質の高い相互リンクはお返しに何かを得ようと誰かが好んで行うこととは無関係である。これはそれぞれに無関係な2つのリンクである。なぜなら単に、あなたと「相互の」サイトは互いのコンテンツに価値があると感じるからである。
それぞれのリンクが完全に、リンクされているコンテンツの価値に基づいて張られることにより、リンク中の関係サイトのひとつが他のサイトがそこにリンクしているとは思ってもみないことは十分にありうる。それはいかなる意味でも、前もって決められたものではないし、意図的なものでもない。
それは相互リンクをあらかじめ決めておくことができないというわけではなく、依然として価値を与えられる。ただ、できる限り自然で、あらかじめ決定済みのものではないように見えるようにする必要がある。主要なサイトのページにある質の良いコンテンツの途中でリンクしリンクされることならば、うまくいくはずである。ただ、同時に現れるこれら相互リンクの量には慎重でいよう。
多方向リンク
これは一部のリンク構想が賢明になった点である。我々が教えられた相互リンクには価値が無く、したがって同時にリンクする3つかそれ以上のサイトを持たなければならず、そのため直接的な相互リンクは存在しない。
3方向リンクの構想を検索エンジンが見つけ出すのはそれほど難しくなく、したがってこれら多方向リンク計画は複雑になってきている。最新版はリンク・ホイールである。これはサイトのネットワークが第2レベルのサイトにリンクし、それらがあなたにリンクをするものである。あなたはこれらのリンク・ホイールのネットワークを通じてサイトに何ダースあるいは何百もの「片道リンク」を得る。
ほとんどのリンク構想のように、このリンク・ホイールもおそらく本当に長期にわたる恩恵を与えることなく短期の限定的な価値を持つにとどまるだろう。
片道リンク
純粋な価値の観点では、(どんなリンク構想もない)片道リンクが、手に入る最も価値のあるリンクである。これがほとんどの状況で、コンテンツに価値があると考える誰かからのあなたのサイトに対するリンクであり、リンク返しを求められず、あなたも彼らにそのことでリンクを返すことはない。
優れたコンテンツを持っているならば、この種のリンクはそれほど珍しくはない。最も良いリンク・マーケティングは情報が多く、役に立ち、そして勉強になるような価値のあるウェブサイトを作ることである。もちろん、これは事前に計画されたマーケティングではなく、それがリンクを購入するために多くの選択肢を考慮する理由である。
疑いなく、検索エンジンは視覚的にか、あるいはnofollow属性を用いて明確にされていないような、購入されたリンクを嫌っている。リンク購入は自己責任である。検索エンジンに隠している購入リンクを持ち続けるように要求するブローカーを使っているなら、検索エンジンが、この同じネットワークからサイトを構築し、リンクを購入している金額を簡単に無駄にできることを覚えておこう。隠されたネットワークはもはや検索エンジンから隠されてはいないが、検索エンジンはそのことに気づいていさえいないかもしれない。
全ての購入リンクが価値がないわけではないが、検索エンジンのレーダーをかいくぐっている間だけである。これはブローカーから購入したリンクによる場合、滅多に成功しないが、一対一の状況ではできる可能性がある。
リンクは最適化キャンペーンの重要な一部であるが、全てのリンクが同じ価値を与えてくれるわけではない。相互リンクやリンク・ホイール、あるいは購入した片道リンクに関する懸念はひとまず置いておき、「リンクを望む」という立場を離れて、訪問者にリンクするのに十分な価値を提供することを考えよう。一度そうなれば、最もリンクし、顧客になり、そして話題を広めそうな人々にコンテンツに関する情報を広める手段を考えよう。
関連情報
Stoney deGeyter氏はPole Position Marketingのプレジデントで、多くのカンファレンスへの出席や、SEO・SEM関連記事の執筆を行っておられます。今回翻訳元となったSearch Engine Guideで数多くの記事を書かれていますし、Twitterでフォローすることも可能です(@StoneyD)。
記事インデックス
- SEOに関して知っておくべきこと
- Titleタグに関して知っておくべきこと
- Meta DescriptionとMeta Keywordsタグに関して知っておくべきこと
- 見出し及びAlt属性に関して知っておくべきこと
- ドメイン名に関して知っておくべきこと
- 検索エンジンに優しいURLとリンク切れに関して知っておくべきこと
- サイト・アーキテクチャと内部リンクに関して知っておくべきこと
- キーワードに関して知っておくべきこと
- 中核キーワードに関して知っておくべきこと
- キーワードを修飾する語句に関して知っておくべきこと
- SEOコピーライティングに関して知っておくべきこと
- ページ・コンテンツに関して知っておくべきこと
- リンクに関して知っておくべきこと
- リンクの分析に関して知っておくべきこと
- リンキングに関して知っておくべきこと
- リンク構築に関して知っておくべきこと