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最近サイトの移転について調べることがあり、その時読んだ2つの記事が私なりに分かりやすかったので、一部ご紹介したいと思います。
ドメイン移転を行う際の7つのステップ
まずSEO Gadgetの記事「Domain Migration ― An SEO Case Study」です。ここでは効果的なドメイン移転のプロセスが紹介されていました。
同記事によると、SEOを考慮したドメイン移転の際に最も重要になる変数は次の5つです。
- 新旧ドメインのWHOIS詳細
- ホストIP
- コンテンツ
- ページランクとmozRankが最も「強力な」リンク
- 最もトラフィック量の多いリンク
これらを考慮したうえで、次の7つのステップを段階的に実践していくことになります。
- 2つのドメインのコンテンツを全く同じ状態にしておく(手を加えるのは後で)
- WHOISを旧ドメインと全く同じにする
- ホストIPを同じものにする
- 両方のドメインで同じURLになるサイトマップXMLファイルを作成する
- 旧ドメインのサイトマップファイルを移転2~3週間前に送信する
- ドメインの浸透開始後、できるだけ早くに新しいサイトマップXMLを送信する
- 旧サイトマップが新しいファイルに301リダイレクトを返していることを確かめ、旧サイトマップXMLのURLでBingとGoogleにPing送信を行う
全て完了したら、リンクを張っているできるだけ多くのサイトにリンク先の変更を通知し、変更を依頼します。また、ウェブマスターツール「アドレスの変更」で移転先を通知します。
10段階のサイト移転プロセス
一方で、Search Engine Watchの記事「The 10 Step Site Migration Process」でも、サイト移転が取り上げられていました。
先の記事とは少し切り口は異なり、こちらもドメインを移転する場合を想定していますが、それ以外のもう少し複雑な移転も考えて書かれています。ここで紹介されているのは次の10段階の移転プロセスです。
- できるだけトラフィックを維持するために、変更を実行する前に計画をSEOチームの誰かに伝えておく
- 全てのページを新サイトのひとつのページやセクション、URLにまとめてリダイレクトしない
- できるだけ多くのトラフィックをサルベージするためにページ同士で301リダイレクトを行う
- サイト全体の移転を開始する前にサイトのひとつのセクションでテストする。テストにより、新しいページが検索結果で期待通りに現れることを確かめられてはじめて、全てのサイトを移転すべきである
- それぞれの旧/変更ページのURLを新しい対応ページのURLに向けるのに恒久的な301リダイレクトを使う
- ドメイン名を変更するときは、リンクのリダイレクトを簡単にするために同じディレクトリ構造を維持することを考慮する
- 内部および外部のリンクをチェックする。できるだけ、旧サイトに向けられている、長期にわたって張られているリンクを更新する
- 少なくとも180日間旧サイトのドメインを管理し続け、同じ期間だけ301リダイレクトを継続する
- エラーが発生したときのために、訪問者が新しいページへ移動する助けになるメッセージを受け取る404エラーページを作成する
- 新旧のサイトをウェブマスターツールで認証させ、301リダイレクトが確実に機能していることを確かめるために、定期的にクロールエラーを調査する
サイトの移転作業によるダメージはできるだけ少なくしたいものです。サイトのドメイン取得時の状況や使用しているサーバーによって、必ずしも上のようなステップを全て実践できるわけではないかもしれませんが、XML送信のタイミングや301リダイレクトを使用する期間など、参考になるところも多いのではないでしょうか。
興味のある方はぜひ元記事もチェックして見てくださいね。