昨日の投稿に引き続き、Brian Solis氏の記事「Social Media Optimization: SMO is the New SEO ― Part 2」をお届けします。このPart2でSolis氏は、ソーシャル・オブジェクトを最適化するための5つの方法について論じています。
- ソーシャルメディア最適化: SMOは新しいSEO ― Part 1
- ソーシャルメディア最適化: SMOは新しいSEO ― Part 2
Social Media Optimization: SMO is the New SEO ― Part 2
事柄の一貫性を保つために、ヘッドラインは変えていない。しかし、この投稿を読むためには本文においてSMOは総合的なSEO戦略(SEO + SMO = 従来のウェブ及びソーシャルウェブにおける増幅するファインダビリティ[Amplified Findability])の一部であると考えて欲しい。
前回の投稿で、私はソーシャルメディア最適化キャンペーンにおけるソーシャル・オブジェクト(画像、動画、ブログ記事、ステータスの更新、掲示板等)の重要性を論じた。今月、私は、これらソーシャル・オブジェクトが状況に当てはめられる5つの主要な方法、すなわちキーワード、タイトル、ディスクリプション、タグ、そして/又はリンクを検討することになる。
キーワード
キーワードは人びとが検索において関連する情報を探し出すために用いる言葉(terms)である。ソーシャル・オブジェクトのためのキーワードを選ぶとき、顧客やインフルエンサーによって用いられるキーワードが常に、あなたが彼らに使われるだろうと考えるものであるとは限らない。助けになるよう、私はキーワードのアイデアを生むGoogle Adwardsを訪れることを提案する。
https://adwords.google.com/select/KeywordToolExternal
同じく重要なのは、人びとがサイトに辿り着いてどのようなフレーズで検索を行っているかを理解するためにウェブサイトやブログでウェブ解析を行うことである。
タイトル
タイトルはコンテンツの公式の意味(designation)又は名前に言及する。別のマーケティングの形態のように、センセーショナルだったり、あるいは論議を呼ぶようなタイトルに注力する代わりに、ソーシャルウェブでのヘッドラインはタイトルタグやキーワードを最新の流行で特徴づけるべきである。ソーシャルメディアにおいて、ヘッドラインは明確に、訪れて欲しい人びとの検索パターンに適合するキーワードを含まなければならない。
ディスクリプション
ディスクリプションはソーシャルグラフの間でコンテンツが閲覧され、循環するよう、訪問者を引き付けるソーシャルオブジェクトの状況をいっそう精緻なものにする。
ディスクリプションの領域は、クリックスルーを行う閲覧者をさらに納得させるためにオブジェクトを飾るチャンスである。ディスクリプションを欠く場合の良い経験則は、あなたのビジネスないしブランドとターゲットである閲覧者に関わる少なくとも3つのキーワードを文章の中に確実に入れることである ― 明確に検索結果を不正操作するために書かれたテキストとして読まれないように。
タグ
タグはソーシャルネットワークの中のあなたのソーシャル・オブジェクトをさらに分類し、体系化するキーワードである。タグは、特定のネットワークの中でコンテンツに注釈を付け、カテゴリー分けするために、協力してタグを作り管理するという原理から生じた分類システム、フォークソノミーを基盤にしている。あなたのタグが最も効果的にカテゴリー化されるのを確かなものにするためには、あなたのプロダクトのブランディングとマーケティングに関するキーワードがタグに確実に含まれるようにしよう。
リンク
リンクはウェブの通貨であり、検索エンジン最適化の主要な底流として機能する。SEOの場合と同様、リンクはソーシャル・オブジェクトに対する(閲覧数で測定されるような)トラフィックを増幅させる助けとなり、最初の検索結果表示へのランキングに貢献する。リンクは権威に等しく、多くのインバウンド・リンクの基盤を蓄えることで、ソーシャル・オブジェクトの可視性は重要な慣性(inertia)を得る。次いで、GoogleやYahooのような従来の検索エンジンの検索結果に適合して表示され、利用中のソーシャルネットワーク検索を超えることができる。
例えば、Youtube上の動画に向けられたTwitterやFacebook上のリンクは、あなたのコンテンツを人びとに結び付ける可能性のある、ひとつ、あるいはそれ以上のフォーラムで、人びとが動画に到達する範囲を広げる。もしソーシャルネットワークの外側にあるこれらに参加する個々人が彼らのソーシャルグラフを超えて動画を共有することに決めたなら、我々はそれぞれのオブジェクトの可視性と権威をいっそう広げることになる。
ブランドはそれだけでは存在できない。多くのオンライン活動が検索で始まることから、ターゲットとなるソーシャルネットワーク内の情報に関する戦略目標を作り、展開することは、あなたやあなたが代表するブランドに対する道筋や架け橋を作り返す。この「インバウンド」のかたちをした非マーケティングは、戦略的SMOを通じて充実し、既に解決策やアドバイスを求めて検索を行っている人びとに我々の価値や物語を結び付ける助けとなる。我々は検索結果の一部となるか、あるいは不幸にもいっそうの理解を得る場にいないかのどちらかである。
我々がソーシャルメディアのあらゆる時間、あらゆる場所に存在できない一方で、ソーシャルオブジェクトは今日も将来においても意味ある会話の火付け役となるための、我々の代理として機能し得るのである。
Brian Solis氏について
Brian Solis氏はデジタルメディアやソーシャルメディアを扱うエージェンシー、FutureWorks社の創立者であり社長を務められています。同社のプロフィールによるとデジタル・アナリスト、社会学者、未来学者としても活躍されており、いくつか本も出版されています。最新のものは「Engage: The Complete Guide for Brands and Businesses to Build, Cultivate, and Measure Success in the New Web」というタイトルで近日発売されるとのことです。興味のある方はこちらもご覧になってはいかがでしょうか(※誤解のないように書いておきますが、リンク先で購入されても私の利益にはなりません)。氏の活動に関してはTwitter(@briansolis)をはじめ各種ソーシャルメディアでも追いかけることができます。
記事インデックス
- ソーシャルメディア最適化: SMOは新しいSEO ― Part 1
- ソーシャルメディア最適化: SMOは新しいSEO ― Part 2