WordPressをルートディレクトリで表示する方法


WordPress をルートディレクトリで表示したい場合、比較的よく見かけるのが、ダウンロードしたWordPress のファイルをすべてルートディレクトリにアップロードしてインストールする方法です。
ただ、この方法だとルートディレクトリ内にファイルが並んでしまうため、WordPress 以外のディレクトリやファイルとの区別がつきにくく、管理しづらくなってしまいます

そこで、ここでは簡単な手順で WordPress をルートディレクトリにインストールする方法を紹介します。
手順は次の通りです。
※FTP と HTML エディタを利用しますので、あらかじめ利用できる環境をご用意ください。

  1. WordPress をインストール
  2. サイトアドレスの変更
  3. index.php の編集
  4. index.php をルートディレクトリにアップロード

では、具体的な作業を紹介します。

1. WordPress をインストールする

まずは通常通り、WordPressをサーバーにインストールします。
私はFTPを使って手動でアップロードすることが多いのですが、今は多くのサーバーで簡単インストールを利用できますので、そちらを利用しても構いません。ただし、簡単インストールが利用した場合でも、今回の作業ではFTPを利用することになりますので、あらかじめFTPを利用できるよう準備しておくことをお勧めします。

なお、手動でアップロードする際に、「wordpress」の名称は変更しても構いません。
ここでは「wp」としてアップロードしています。

インストール直後のWordPressサイトのトップページ

2. サイトアドレスの変更

インストールが終わったら、そのままログインし、WordPress管理画面内の「ダッシュボード」から「設定」へと移動します。
すると次の画面が表示されます。

WordPressの「一般設定」の画面

上記の項目の内、変更するのは「サイトアドレス」だけです。
ここではWordPressのフォルダ名を「wp」にしていたので、次のようにサイトアドレスのURLからその部分を削除します。

サイトアドレスを変更する

なお、この時に誤って WordPress アドレスの方を消してしまわないように注意してください。
間違えるとデータベースを直接書き換える必要があるなど、結構面倒なので慎重に変更を進めましょう。

サイトアドレスの変更が確認出来たら、保存します。
するとサイトのトップが /wp からドメインのトップに変更されます(ただ、この時点ではまだWordPress は表示されず、403エラーなどの状態になっていると思います)。

3. index.php の編集

次はFTPでの作業に移ります。
私は通常 FileZilla を利用することが多いので、そちらで操作しています(ここでは FTP の操作方法などは省略しています)。

FTP でサーバーにアクセスしたら、まず WordPress がインストールされている /wp ディレクトリにアクセスして、「 index.php 」をダウンロードします。

index.php をダウンロードする

ダウンロードしたら「index.php」を HTML エディタで開き、次の場所を編集します。

require __DIR__ . '/wp-blog-header.php';

そして、「 wp-blog-header.php 」の記述の前に、次のように WordPress をインストールしたディレクトリを記述します( wp の部分は設定した内容によって異なるので注意が必要です)。

require __DIR__ . '/wp/wp-blog-header.php';

変更出来たら、保存して FTP での作業に戻ります。

4. indx.php をルートディレクトリにアップロード

最後に編集した index.php をアップロードします。
この時、アップロードする場所はダウンロードしてきた場所ではありません。
ルートディレクトリにアップロードする必要があるので、ご注意ください。

アップロードが完了すると、ルートディレクトリ上では、サイトのアドレスを変更した際に生成される「 .htaccess 」とWordPressのインストールされたディレクトリに加えて、今アップロードした index.php が確認できると思います。

ルートディレクトリにあるファイル

確認出来たら、ブラウザでサイトのトップにアクセスしてみましょう。
WordPress サイトのトップがルートディレクトリで表示されていることが確認できるはずです。

作業は以上で完了です。
お疲れさまでした。


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