SEOの基礎、パート7です。
今回はサイト・アーキテクチャと内部リンクに関することを扱った記事になります。URLやディレクトリ構造、サイトマップについてなど幅広い領域を扱ったものであり、個人的にもとても参考になりました。

以下はStoney deGeyter氏による「SEO 101 – Part 7: Everything You Need to Know About Site Architecture and Internal Linking」の全訳になります。もし誤訳や解釈のミスなどがありましたら、ぜひご指摘ください。可能な限り修正していきたいと思います。

SEO101 – Part7: サイト・アーキテクチャと内部リンクについて知っておきたいこと

以下のシリーズはニューヨークでL’Oreal主催の美容系ブロガーグループに行ったプレゼンテーションから転用したものである。プレゼンテーションのほとんどは、ブログを検索エンジンとユーザーに優しいものにする方法について用意されたものだが、ここで私はあらゆる業界をまたがって製品やサービスを販売するサイト向けのコツや戦略を含む多くのコンセプトを膨らませていくつもりである。

共通のアーキテクチャ上の問題

共通するアーキテクチャ上の問題

サイトを検索エンジンランキングの上位に移動させるためには、可能な最も合理化された方法で検索エンジンに対して、コンテンツを最適化しなくてはならない。その方法に関しては、よくあるいくつか共通の問題がある。これらの問題が、検索エンジンがあなたのコンテンツを見つけ出し、インデックスし、ランキングに入れ続けることの妨げになることはないだろうが、検索結果でどのくらい良いランキングになるかという点で、そのコンテンツのパフォーマンスには大いに影響を与える。

多すぎるURLパラメータ

Webは次のような長く複雑なURLで荒らされている。

site.com/webapp/wcs/stores/servlet/ProductDisplay?storeId=10051&langId=-1&catalogId=10053&productId=100615137&N=10000003+90401+528374

実際のドメイン名はさておき、上のURLが現実のものだ。良く見てみよう。「ProductDisplay?」の後の全ては多様なパラメータであり、引き出す内容をブラウザに伝えている。

URL内のそれぞれの「=」は異なるパラメータを表している。それぞれのパラメータはコンテンツの小さな変化を表している。全ての変化は検索エンジンにインデックスされる可能性がある、潜在的に異なるページを表している。

検索エンジンは価値あるコンテンツをインデックスすることを望んでいるが、こうしたURLは多くの場合、検索エンジンを追い払うことになる。それらは終わりのない変化のループに捕らわれることを望んでいない。検索エンジンが問題なく動的コンテンツをインデックスするのは確かだが、3つ以上のパラメータを持ってしまったら、あなたは一斉に検索エンジンを失う危険がある。エンジンは重複コンテンツのサイト、または多くのパラメータが作られる可能性のある終わりのないループを避ける傾向にある。

アクセスできるコンテンツ

素晴らしいコンテンツはしばしば、それが検索オプションの背後に隠されているか、あるいはサイト内の深いところに埋め込まれているかのどちらかの理由によって、検索エンジンにとってアクセスできない。適切なナビゲーションやクリック可能なリンクの検索構造を設置することは本質的にあらゆるサイトにとって良いことであるが、何百ものページや商品を持つより大きなサイトにとってさらに重要である。

一部のページは、ただ他に行える方法がなく埋もれる以外にない。しかし、それらは、GPS追跡装置がなければ見つけられないほど深いところに置かれる必要はない。全ては、あらゆるページが適切な場所を持ち、最も有益なコンテンツが最も見つけられやすくなっているようなサイト・アーキテクチャの問題である。

セッションID

セッションIDは何千ということはなくても、何百もの重複コンテンツを作りだす。全てのサイト訪問者は、訪問したそれぞれのURLの終わりに付与されるセッションIDを与えられる。訪問者に千単位で乗算するなら、すなわちあなたは全て同じコンテンツを指す何千もの新しいURLを持っていることになる。

トラッキングのためにセッションIDを用いるときの回避策がいくつかあるが、同時にあなたが検討すべきより良いソリューションも存在する。

コードの膨張

FlashまたはJavaScriptを使うナビゲーション・リンクを構築することは避けよう。これらが実行される方法によっては、しばしば検索エンジンにとって問題があるのだ。これらの方法でリンクされているだけのページは、多くの場合検索エンジンのスパイダリングの範囲外であり、したがってインデックスされないのである。

ディレクトリ構造

ディレクトリ

基本的な3つのディレクトリ構造がある。フラット、ディープ、あるいはその間にあるものである。

フラットなディレクトリ構造は全てのサイトのページを同じディレクトリ・レベル上に置く。それぞれのページは本質的にホームページから1クリック分のところにあり、何らかの形で突出しているページは存在しない。

ディープなディレクトリ構造はその反対である。数ページだけがホームページからアクセスでき、したがってそこからさらに数ページだけにアクセスできる、そこからさらに数ページだけ、といったかたちで続く。これは一部のページを不必要にホームページから多くのクリックが必要なところに置くものである。

その中間にあるものがいいだろう。理にかなうディレクトリ構造が望ましい。ページは幅広いカテゴリ・レベルでまとめてグループにされるべきだし、ナビゲーションの観点から理にかなうようサブ・カテゴリーに分けられるべきである。URLに従って、もう少し深くすることもできるが、同様に、ほんの数ページだけが上手くいくような場合なら、半ダースものカテゴリーは望ましいとはいえないだろう。

内部リンク

内部リンク

サイト内で内部リンクを上手くシェアするようにした方がいい。ナビゲーションだけでなく、コンテンツ・エリアや商品ページ内からのリンクにも気をつけよう。良い内部リンクは訪問者をページからページへ誘導し、彼らに関心を抱かせるような別のエリアを見つける助けとなる。これは訪問者の満足度を改善し、売り上げの向上に結び付け、検索エンジン・ランキングの改善に繋げるのである。

あなたが訪問者に与えなくてはならない機会がどのようなものであれ、サイト内のこれらに関する別のセクションを見つける機会に利用しよう。もしあなたが商品ないしサービスについて語るなら、それにリンクする。関係する情報を少しでも持っている、あるいは、別の類似品ないし姉妹品を持っているならば、それにリンクする。これらのリンクにキーワードを用いるということは、検索エンジンにページがどのようにランキングされるべきかを決定させるための、さらなるキーワード・ジュースを提供することになる。

サイトマップ

サイトマップ

サイトマップは訪問者と検索エンジン両方に、可能な限り少ないクリック数でコンテンツへ到達する方法を発見させる素晴しい方法である。サイトマップは、たとえ訪問者がどのページにいようとも、常に1クリックのところにあるべきである。このように、もし彼らがサイト内で迷ったり、望むものを見つけるのに苦労していても、サイトマップへの手っ取り早いクリックが、提供している全てのページやコンテンツのリストへ導くのである。

一般に、サイトマップは100リンク以下にしておく方がいい。大規模なサイトは可能な限り簡単に全ての商品やページにアクセスできるようにするために、他のサイトマップへリンクするサイトマップが必要かもしれない。サイトマップは、サイトが20ページを下回るようなものでない限り、全てのページにリンクするサイト上で唯一のページであるべきである。

関連情報

Stoney deGeyter氏はPole Position Marketingのプレジデントで、多くのカンファレンスへの出席や、SEO・SEM関連記事の執筆を行っておられます。今回翻訳元となったSearch Engine Guideで数多くの記事を書かれていますし、Twitterでフォローすることも可能です(@StoneyD)。

記事インデックス

  1. SEOに関して知っておくべきこと
  2. Titleタグに関して知っておくべきこと
  3. Meta DescriptionとMeta Keywordsタグに関して知っておくべきこと
  4. 見出し及びAlt属性に関して知っておくべきこと
  5. ドメイン名に関して知っておくべきこと
  6. 検索エンジンに優しいURLとリンク切れに関して知っておくべきこと
  7. サイト・アーキテクチャと内部リンクに関して知っておくべきこと
  8. キーワードに関して知っておくべきこと
  9. 中核キーワードに関して知っておくべきこと
  10. キーワードを修飾する語句に関して知っておくべきこと
  11. SEOコピーライティングに関して知っておくべきこと
  12. ページ・コンテンツに関して知っておくべきこと
  13. リンクに関して知っておくべきこと
  14. リンクの分析に関して知っておくべきこと
  15. リンキングに関して知っておくべきこと
  16. リンク構築に関して知っておくべきこと