ついにYST Index Upadateが行われました。
既に色々な方がこのことについては触れられていますので、詳しくはそちらを見ていただいてもいいのですが、私なりに気付いたこと、感じたことなどを少し書いてみたいと思います。
今回のアップデートに関しては、かなり厳しいものになったイメージがあります。私自身が運営してたり、担当しているサイトに関していえば大きなダメージを受けたところは比較的少なかったのですが、それ以外でいえば、上位から一気に圏外へ放り出されたサイトをいくつも見ることになりました。私の個人的な調査のため、データの数も少なく、あくまで感覚的なものになってしまいますが、圏外に放り出されたサイトを基に以下にまとめてみたいと思います。
被リンクの評価
まず、外部からのリンクの影響に関するものです。
実験的に設置しているサイトをはじめ、圏外に放り出されたサイトのいくつかはそれなりの被リンクを持つサイトでした。
中にはオーソリティやページランクという点で影響力の強いサイトからリンクを与えられているものもありましたが、それらはUpdateの直後にYahoo!で200以上順位を下げました。
事実上忽然と姿を消したわけですが、それらに共通するのはリンク元サイトと該当するサイトがコンテンツにおいて関連性が乏しいということでした。特に順位を下げたのは、こうした関連性の乏しいサイトからのみのリンクで構成されているサイトで、このことからYSTにおける被リンクの評価が大きく変わったのではないか、と思われます。
コンテンツ量も重要?
次に感じたのがコンテンツの量です。同じような構成を持っているサイトの中で、一方のグループは順位を大きく下げ、もう一方はほとんど変化がなかったのですが、大きく順位を下げたサイトは概してプレーンテキストの量が少ないサイトのようです。十分なコンテンツ量のないサイトも不安定だということになるのではないでしょうか。
タグの配置
さらに、少々小手先の話になってしまうのですが、HTMLタグの配置やアンカーテキストに関する評価にもかなり変化があったようです。『インフォキュービックSEOブログ』でも「先祖帰りしたのか、はたまた進化したのか」と表現されていますが、かつてのYahoo!に戻ったように思える部分もあれば、よりしっかりと内部を把握してきたように見える部分もあります。
それがどちらを意味するのか、あるいは両方の要素があるのか断言はできませんが、確かに変化したように思えます。結論をいえば、小手先ばかりに頼らず、サイト構造に沿って適切にコーディングが行われているサイトの方が安定していたといえるでしょう。hx要素や強調タグの使い方で少し差が出ている印象を受けています。
対策をしていないサイトに変化あり
最後にもうひとつ特徴的だったのが、SEOを特に施していないサイトで順位の上昇が見られたことです。このことは非常に印象的でした。中途半端だったり、偏ったSEOを施されたサイトが軒並み順位を下げたことにより、相対的に順位を上げたのではないかと考えられます。
以上の要素から見て、少なくとも私の実感としてはYahoo!の変化は、厳しい側面もありつつ、納得のできるものでした。内部と外部にバランスよく施策したサイトの方が安定して上位にいるのは好ましいと思います。またBingとの提携と関連しているのではないかと勘繰りたくなる要素もありました。
MSNは元々しっかりと外部と内部を見てくる印象があります。このことは単にBingとYahoo!の提携が私の念頭にあるがゆえの感覚かも知れません。
いずれにせよ、まだ動く可能性もありますし、変化を全体的に見るためにももう少し時間が経ってから改めて今回のアップデートを振り返りたいと思っています。
参考記事
今回の記事に関しては以下の記事が参考になると思います。