最近何かと話題の「Quora」を眺めていたら、「ファインダビリティはWebユーザビリティの一部だろうか?あるいは、Webユーザビリティはウェブサイト内の要素に限定されるだろうか?」という質問が投稿されていました。
Quoraがすごいと思う点は、こうした質問に専門家が適切で簡潔な回答を行う可能性が高いことですね。ここではSEOやSEMの専門家であり、「Conversation Marketing」を運営しているIan Lurie氏の回答が興味深いものだったので、メモを兼ねて記事にしておきたいと思います。
Lurie氏は、この質問自体が適切であるかどうかは疑わしいとしつつも次のように答えています。
発見可能であること(discoverability) ― ファインダビリティ ― は間違いなくユーザビリティの一部である。
また、回答の最後に「適切なSEOはユーザビリティの一部だ
」としています。
その理由としてLurie氏が挙げているのは、次の3点です。
- あなたのサイトがオンサイトSEOのベストプラクティスを行っているならば、あなたが提供すべきモノや事柄を検索している人びとは単にあなたを見つけ出すだけではない ― 彼らはあなたのサイト上で最も有力なページを見つける。それは大きなユーザビリティでの勝利だ。
- そして、あなたが発見可能だとしたら、それはあなたが専門のツールやショッピングエンジンのような検索エンジンに発見される可能性があることを意味し、そのことがさらにユーザビリティを広げる
- また、発見可能なサイトはサイト内の検索エンジンにもよく機能するかもしれない。― 特にあなたがGoogleのカスタム検索エンジンあるいは別のSAASのサイト検索ツールを使っているならば。
ファインダビリティとSEOはイコールではないと思いますが、それでもSEOによるファインダビリティの向上が、ユーザビリティに繋がるという視点は重要ではないでしょうか。
最近ではこんな風に「Quora」から学ぶことも多く、個人的には今後もしばらく注目していきたいと思っています。
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