海外SEO情報ブログの鈴木氏のツイートで知ったのですが、Bingのウェブマスター・フォーラムでBingのプログラム・マネージャーのBrett Yount氏がウェブマスター向けのよくある質問を投稿していました。内容にそれほど新規の要素はありません。とはいえ、Bingの公式ヘルプみたいなものだと思いますし、一読の価値はあると思います。

原文は『webmaster faqs』です。箇条書きですので、説明不足の部分も多いと思います。全文を読みたい方は直接こちらをご覧下さい。

1. MSNBotがクローリングしない、あるいは部分的にしかクローリングしない場合

クロール深度はサイトの順位や構造など複数の要因に基づいて決定される。対処法としては次のことを確認。

  • Robots.txtでMSNBotをブロックしていないか
  • Robots.txtでMSNBotのIP範囲をブロックしていないか。IP範囲については以下を参照:「search robots in disguise
  • 次に挙げることが原因でクローリングを妨げるサイト構造になっていないか
    • バリデートしていない不適切なコーディング
    • ナビゲーション・リンクがJavascriptだけで生成されている
    • パスワードで保護されている
  • Webmaster Centerでサイトマップを登録しているか

2. MSNBotによってクロールされているがインデックスされない場合

  • サイトの内容はクローラーに見えるかたちになっているか
  • 画像ベースのナビゲーションになっていないか
  • テキストリンクを設置しているか
  • <script></script>の外部にインデックスに十分なコンテンツがあるか
  • ページ毎にユニークな<title><meta>descriptionが置かれているか
  • フレーム構造や<meta>refreshを使用していないか
  • URLが静的になっているか(セッションIDやクッキーを利用していないか)

注: 上記で解決しない場合、過去のBingのブログを見る。それでも解決しなければ、SEO会社とコンタクトをとってみる。(笑)

3.クロール頻度を増やしたい場合

  • サイトマップを更新して再登録する
  • 次の手順を踏む
    1. 上記、1.の内容を確認する
    2. サイトマップの<changefreq>の値を「daily」にセットする

注: クロール頻度が上がったら、<changefreq>はいつでも適正な値に戻すことができる。また、これによって必ずインデックスが増加する保証にはならない。

4. クロール頻度を下げる場合

5. インデックスページが減少する場合

  • それぞれのページにユニークなコンテンツを用意する
  • サイトマップの<changefreq>の値を「daily」にセットする
  • ページをクロール可能な状態にする

6. 複数のサイトマップを登録する場合

  • Bingは最後に登録されたひとつのサイトマップしか見ない
  • 複数登録したい場合はsitemap index fileを利用する

7. 上位表示されない場合

  • ページに含まれるキーワードとユーザーの検索ワードを一致させる
  • <mata>キーワードには頼らない
  • 1ページにつき2つ以上のキーワードをターゲットにしない
  • ページ毎にユニークな<title>を用いる
  • ページ毎にユニークな<meta>descriptionを用いる
  • <h1>を用いる
  • テキストリンクを用いる
  • クローラー向けではなくユーザー向けのコンテンツを作成する
  • URLの文字列にキーワードを含める

8.バックリンクの重要性とそれが作用する程度について

  • バックリンクは決定的な要素
  • Bingは量より質を好む
  • バックリンクとリンクされているページの関連性が重要
  • トップページへのリンクがある場合はドメインとの関連性も重要

9. 品質の低いサイトからのバックリンクにいて

  • 不利にも有利にも働かない

10. Bingで順位が下がった場合

  • Bingのランキングは完全に自動化しており、アルゴリズムによって変動し、Bingのアルゴリズムはウェブページの内容、バックリンクの数と質、キーワードとサイトとの関連性で決定されるためそれらを最適化する
  • マルウェア等の問題でペナルティを受けていないか確認することも必要

11.サイトが移動した場合

以上です。

最初、大変そうだったので、記事にはしないつもりでしたが、思いがけず時間ができたので、挑戦してみました。Bing対策や、原文を読むとき等の参考になれば幸いです。