ClickZのHarry Gold氏の記事「Digital Asset Optimization: Social Media Meets SEO(デジタルアセット最適化: ソーシャルメディアがSEOと出会う)」が興味深かったのでご紹介します。このブログではDAO関連記事は何度か登場していますし、またかと思われるかも知れませんが、このGold氏の記事は、ソーシャルメディアやSEO、DAOを総合的に考える上で、示唆的な内容だと思います。
Gold氏はGoogleやそれ以外の検索エンジンが、既に「退屈で静的な入口
」に過ぎなかった時代は終わり、ユニバーサル検索を通じて、ひとつの視界の中にさまざまなアセットを出現させる情報のハブになったとして、検索エンジンを「あらゆる特定の瞬間に我々が探しているものに向けてカスタマイズされたオンデマンドのホームページ
」であり、「SEOとソーシャルメディアマーケティングがひとつになるところ
」だと表現しています。
こういった状況においては、従来型のSEOだけでなく、デジタルアセット最適化を実施し、自分のサイトのみならず、コンテンツをサイトの外側に出して様ざまなかたちで検索結果に場所を確保し、メンションを獲得する必要が出てくるというのが氏の主張ですし、もっともなことだと思います。
以下では、そういったことを念頭にGold氏がまとめたSEOとソーシャルメディアマーケティングを共に行うためのチップスを紹介します。
あなたのコンテンツが大々的に外へ飛び出すための7つのアドバイスを以下に列挙する。
- ターゲットキーワード: これは基本的にSEOのステップだ。ターゲットにするキーワードのリストを作り、それらのキーワードのための場所を作る。全てのあなたのデジタルアセットを機会をうかがいながらそれらのキーワードに用いる。
- 絵や写真: 画像ファイル名やaltタグ、キャプション、そして商品名にターゲットとするキーワードを利用する(例えば、「インパクト」の代わりに、「インパクト仕上げハンマー」というように)。そして、画像をFlickrや他の画像公開サイトに投稿し、タイトルやタグ、ディスクリプションにターゲットとするキーワードを用い、あなたのサイトの該当するページにリンクする。もしeコマースサイトなら、このやり方で全ての画像をFlickrに投稿する。人びとは青いバースツール、オレンジのTシャツ、黒い革のバインダーなど、今や画像検索を通じて商品を購入している。もしB2Bサイトなら、インフォグラフィックやチャート、グラフがFlickrでの良いコンテンツである。
- 動画とプレゼンテーション: Youtubeの動画をあなたのサイトに埋め込まないこと。それらを自分でしよう。もし短い動画なら、要約したトランスクリプトをページの下部に設置しよう。ページのメタデータ、動画のタイトル、キャプション、ファイル名にターゲットキーワードを利用しよう。そして、Youtubeや他の有名な動画サイトに動画を設置しよう。ターゲットキーワードをタイトルやタグ、ディスクリプション、(可能なら)ファイル名に利用し、もちろん、ターゲットページへのリンクを付けよう。パワーポイントのプレゼンテーションの場合、Yoyutubeと同様だが、SlideShareに投稿しよう。
- ツイートとFacebookファンページでのステータス更新: これらが常にあなたのページランクに役立つとは限らないが、これらコンテンツの小さな出現はライブサーチの検索結果に現れ、Twitterのページにインデックスされる(そう、あなたのツイートはインデックスされ、Facebookのファンページは公開され、インデックスされる)。だから、可能な限りこれらのコミュニケーションにターゲットキーワードを利用し、可能ならtinyURLをなくす―URLを簡潔にできるのであれば、(google analyticsでのトラックには)あなたのサイトへのそのままのURLが一番だ。
- PDF: あらゆるPDFに関して、ヘッダ、コンテンツ、そしてPDFのメタデータ(そう、PDFはメタデータを持っている)に高い価値のあるキーワードを利用する。PDFをDocstoc.com(PDFのYoutube)に投稿し、ターゲットキーワードをタイトルとファイル名、そしてもちろんディスクリプションに利用する。メディア用の資金があるから、ホワイト・ペーパー・シンジケーションをIDGで購入したい? ターゲットキーワードをホワイト・ペーパーのタイトルとアブストラクトに利用しよう。
- プレスリリースとブログ投稿: これはとっても一般的だ。タイトルとヘッダーとコピーにキーワードを。通信社のリリースに動画と画像を埋め込もう。可能なら、キーワードを含んだファイル名で。
- XMLサイトマップ: 最後にGoogleサイトマップを理解しよう。Googleは今6つをリストに挙げている。一般的なもの、ニュース、動画、コード、地理、そしてモバイルだ。
もっとたくさんあるが、大きなところはカバーしている。もし正しく、堅実に行われたなら、SEOとソーシャルメディアマーケティングの輪郭はぼやけはじめるだろう。あなたは次の3つの基礎をひとつのプログラムでカバーしているだろう。すなわち、サイトのSEOとデジタルアセット最適化、そしてソーシャルメディアマーケティングを。
DAOやSMOだけでなく、広くソーシャルメディア等の記事や発言を読んでいて思うことなのですが、既にソーシャルメディアは我われの生活に深く浸透しています。また検索エンジンの側でも、先日のNaverのリニューアルにも見られるように、ユニバーサル/ブレンド検索をますます充実させてきていますね。
Gold氏の記事にもありますが、SEOとソーシャルメディアマーケティングの輪郭がぼやけ、両者に効率よく最適化できるような方法を探ることを自分自身の重要な課題のひとつとして位置づけて今後も考えていきたいと思っています。