Open forumに投稿されていたErica Swallow氏の「企業ブログのための10項目」と題された記事によると、ブログを持つ小企業はブログを持たない企業よりも55%以上トラフィックが多いということです。

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どこまで信じていい数字なのか、ということはさておき、TwitterやFacebookに注目が集まりつつも、やはりブログの存在が大きいですし、まだ持っていない企業としては検討すべきツールであり、既に持っている企業もトラフィックや読者の拡大を追求する価値はあると思います。

同記事では、そうした背景を元に、企業がフォーカスすべき、ブログ改善のための10項目を挙げています。

  1. コンテンツテーマと記事に関するガイドラインを定めること
  2. ブログを担当するチームとプロセスを選ぶこと
  3. あなたの会社に人間味を与えること
  4. PRやマーケティングを避けること
  5. 批判を歓迎すること
  6. コメントポリシーをまとめること
  7. ソーシャルになること
  8. ブログを宣伝すること
  9. メンションやフィードバックをチェックすること
  10. 全てをトラックすること

企業がブログを運営するに当たってそれぞれに示唆的な内容ですので、ぜひ一度全て目を通していただければ、と思います。個人的には3つ目の項目である「あなたの会社に人間味を与えること」が気になったので、以下に紹介します。

あなたの会社に人間味を与えること

「あなたの会社に人間味を与えること」には次のように書かれています。

企業ブログは、打ち明け話をし、それを顧客に知らせるにはちょうど良い場所だ。それを、ブランドと人ではなく、人間同士の会話と考えるようにしよう。会話をするには2人の人間が必要なのだ。つまりブログ担当者と読者である。

企業のブログ担当者には、ありのままでいる自由を与えよう。彼ら自身の人間性や記述スタイルを後押しするようにしよう。この種の多様性は、あなた自身で作り出す単調な口調よりも、あなたの企業を表すことになる。

ここで、興味深いのは、「ブログ担当者には、ありのままでいる自由を与えよう」という箇所です。企業にはそれぞれ特色があり、それぞれのブランドが持つ雰囲気、その企業に似合う口調、あるいは社会的に認知されたスタイルなどがあると思われますし、企業側としては、ブログ担当者にもそれを守ってもらいたいと考えることは理解できます。

しかし、だからといって、そこでブログを担当する者の個性を殺してしまっては、そのブログは決していいものにはならないでしょうし、企業や企業ブログに人間性溢れる雰囲気を与えることにならないでしょう。

企業の側は可能な限り、ブログ担当者が、彼らのスタイルに沿うという意味で、ありのままでいられるように配慮すべきですし、もしそのブログ担当の個性が企業やブランドのスタイルに合わないと思うのであれば、担当者そのものを変えることを検討すべきかもしれません。

「ありのままでいる自由」といっても、もちろん、好き放題やらせるという意味ではありません。10項目にも上げられていますが、ガイドラインやポリシーは話し合って予め決めておく必要はもちろんありますし、それ以前に何のためにブログをするのかという目標は当然決定されているべきだと思います。

それらを踏まえた上で、ある程度、自由にやらせることはとても大切なことだと思いますし、これはブログに限らず、TwitterやFacebookなどソーシャルメディアの場合でも同様ですね。

ブログ担当者の個性にあったスタイルでブログを運営し、顧客や読者と対話をするよう促すこと、それはその企業の多様性を示し、またブログを通して企業に人間性を付与するための非常に重要なポイントであるように思います。